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【履歴書の書き方のポイント】作成するコツや注意点を解説!

  • 履歴書の書き方がわからず不安
  • 自己PRをどう書けばいいか悩んでいる
  • 履歴書で自分をアピールする方法がわからない

就職活動や転職活動において履歴書は重要な書類ですが、履歴書の書き方に悩む人も多いです。履歴書で最も重要なのは、自分の強みを明確に伝えることです。この記事では、履歴書の基礎知識や具体的な書き方、魅力的な履歴書を作成するポイントを詳しく解説します

記事を読めば、自信を持って履歴書を作成でき、自分の魅力を効果的にアピールできます。具体的な成果や数字を盛り込み、説得力のある履歴書を作りましょう。
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履歴書を書く前の基礎知識

履歴書を書く前に知るべき基礎知識について、以下の2点を解説します。

  • 履歴書の役割
  • 履歴書の主な種類

履歴書の役割

履歴書は就職活動や転職活動において重要な役割を果たします。履歴書を構成する要素は、以下のとおりです。

  • 応募者の基本情報
  • 学歴や職歴
  • 資格や特技
  • 自己PR
  • 志望動機

内容を効果的にまとめた履歴書は、応募者の魅力を最大限に引き出します。履歴書は面接の基礎資料となり、候補者の選考に使用されます。履歴書は応募者と企業をつなぐ重要な架け橋です。自分の魅力を効果的にアピールし、採用担当者の目に留まる履歴書を作成しましょう
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履歴書の主な種類

履歴書にはさまざまな種類があります。それぞれ特徴があるので、用途に応じて使い分けることが大切です。代表的な履歴書として、以下が挙げられます。

  • JIS規格の履歴書
  • 自由形式の履歴書
  • 職務経歴書
  • ES(エントリーシート)
  • 外資系企業向けレジュメ
  • 電子履歴書
  • 手書き履歴書

応募先の企業や業界に合わせて適切な種類を選ぶことが重要です。複数を組み合わせて使用することもあります。適切な履歴書を選ぶことで、自分の魅力を効果的にアピールできます。

履歴書の基本情報欄の書き方

履歴書の基本情報欄は、応募者の第一印象を決める重要な部分です。情報を適切に記入することで、採用担当者に好印象を与えられます。各項目の記入方法には注意点があり、規定に従って正しく記入することが大切です。

日付の書き方

日付を正しく記入することで、応募者の丁寧さや細かい点への配慮が伝わります。日付は西暦で記入し、年月日の順で書きます。数字の前に0は付けずに「2023年5月1日」のように記入しましょう。面接日や提出日の1〜2日前の日付を記入するのが一般的です。手書きの場合は、数字を丁寧に書きましょう。

西暦と和暦の併記も可能です。オンライン提出の場合は、システムの指示に従います。書類作成日ではなく、提出予定日を記入します。日付は右寄せで記入するのが一般的です。正確に日付を記入することで、履歴書全体の印象が良くなります。

氏名の書き方

氏名の書き方は、履歴書の基本情報欄で重要な項目の一つです。正しく記入することで、第一印象を良くし、採用担当者に好感を与えられます。氏名の書き方は、以下のとおりです。

  • 氏名欄はフルネームを記入する
  • 姓と名の間にスペースを入れる
  • 氏名の上にはフリガナをカタカナで記入する
  • 楷書体で丁寧に書く
  • 印鑑は氏名の右側に押す
  • 外国人の場合はパスポートと同じ表記で記入する
  • 旧姓を使用する場合は括弧書きで旧姓を併記する
  • 通称名を使用する場合は本名の下に括弧書きで記入する

氏名欄に収まらない場合は、適切に改行することが重要です。署名の場合は、氏名欄の下に署名します。

住所の書き方

住所を書く際は、略字は使わず正式名称で記入しましょう。丁目や番地、号は漢数字で記入します。住所が長い場合は2行に分けて記入しましょう。読みやすさも重要です。文字の大きさや間隔を均等に保ち、読みやすい字で丁寧に記入してください。現住所と本籍地が異なる場合、両方の記入が必要な場合があります

転居予定がある場合は、現住所と転居後の住所を併記しましょう。

証明写真の貼り方

証明写真を適切に貼ることで、誠実さや丁寧さをアピールできます。適切なサイズ(縦4cm×横3cm)の証明写真を用意し、写真の裏面に氏名と撮影日を記入しましょう。写真の角を傷つけないように注意してください。のりは四隅と中央に薄く塗り、写真は曲がらないようにまっすぐに貼り付けます。

写真を貼る際は、はみ出さないように注意しましょう。透明なシールを上から貼ると逆効果なので避けてください。写真の端が浮かないよう確認しましょう。デジタル写真を使用する場合は、専用用紙に印刷します。写真の品質や鮮明度を必ず確認してください。適切に証明写真を貼ることで、印象の良い履歴書を作成できます。

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連絡先の書き方

正確で読みやすい連絡先情報を記入することで、採用担当者からスムーズに連絡を受けられます。連絡先を書く際は、以下の点に注意しましょう。

  • 固定電話と携帯電話の両方の番号を記入する
  • 電話番号は市外局番からハイフンで区切って記入する
  • 携帯電話番号は090や080から始まる11桁の番号を記入する
  • メールアドレスは正確に、読みやすいフォントで記入する

連絡可能な時間帯がある場合は、時間帯の情報も併せて記入しましょう。緊急連絡先が必要な場合は、別途記入欄を設けることをおすすめします。連絡先は丁寧に記入し、間違いがないよう十分に確認してください。メールアドレスは頻繁にチェックするものを使用することが大切です。

携帯電話のアドレスを使う場合は、PCからのメールを受信できるように設定しましょう。適切に連絡先を記入し、事前準備を行うことで、採用担当者とスムーズにコミュニケーションが取れるようにして下さい。

履歴書の基本情報欄以外の書き方

履歴書の基本情報欄以外の部分も、正しく記入することが大切です。以下の項目について解説します。

  • 学歴・職歴欄の書き方
  • 免許・資格欄の書き方
  • 志望動機・自己PR欄の書き方
  • 本人希望欄の書き方
  • 健康状態欄の書き方

学歴・職歴欄の書き方

学歴・職歴欄は、正確でわかりやすく記載することが大切です。学歴・職歴欄は、新しい順に記載します。学歴は高等学校から記入してください。職歴は正社員、アルバイト、インターンシップなどすべて記載します。在学・在職中の場合は「現在に至る」と記入し、退職した場合は退職年月を記入します。

転職や中途退学の経験がある場合も、正直に記載することが大切です。空白期間がある場合は、理由を簡潔に説明しましょう。文字は丁寧に書き、読みやすさを意識してください。記入欄が足りない場合は、別紙を使用することで詳細な情報を記載できます。学歴・職歴欄では、自分の経歴を正確に伝えましょう。

免許・資格欄の書き方

免許・資格欄は、能力や専門性をアピールする重要な部分です。正しく記入することで、採用担当者に良い印象を与えられます。取得年月順に新しいものから記載するのが基本です。正式名称を使用し、取得年月を明記してください。会社や業界に関連する資格を優先的に記載すると、効果的です。

具体的な記入例は、以下のとおりです。

  • 2023年6月 日商簿記2級
  • 2022年3月 TOEIC850点
  • 2021年9月 ITパスポート

取得予定の資格がある場合は「○○取得見込み」と記載できます。複数の資格がある場合は、重要度や関連性の高いものから順に記載しましょう。資格番号の記載が必要な場合もあるので、事前に確認しておきましょう。有効期限のある資格は、更新状況を必ず確認してください。取得中の資格も「○○資格取得中」と記載できます。

業務に直接関係ない資格でも、学習意欲や能力をアピールできるものは記載するのがおすすめです。応募先の要件に合わせて、取捨選択してください。

志望動機・自己PR欄の書き方

志望動機・自己PR欄は履歴書の中で重要な部分です。意欲や自分の強みを効果的にアピールしましょう。志望動機では、企業や職種に対する関心や応募理由を具体的に説明します。応募先の企業理念や事業内容と自分の価値観や経験がどのように結びつくかを明確に示しましょう。

自己PR欄では、自分の強みや特徴を簡潔に記述します。具体的なエピソードや数字を交えて説明すると、説得力が増します。「前職では営業成績トップ3に入り、売上を20%向上させました」のように、実績を数値で示せると効果的です。読み手を意識し、論理的な構成で記載することが大切です。

独自性や個性を出しつつ、謙虚さを忘れないようにしましょう。過去の経験と将来のビジョンを結びつけることで、応募先の企業での役割や成長の可能性を示せます。自己分析を十分に行い、的確な表現を選びましょう。必要に応じて複数のバージョンを用意し、応募先の企業ごとに使い分けることもおすすめです。
» 自己分析のやり方完全マニュアル|成功するための具体的な流れを徹底解説

本人希望欄の書き方

本人希望欄は、応募者の希望や条件を明確に伝える重要な部分です。本人希望欄を適切に記入することで、企業とのミスマッチを防げます。記入内容の例は、以下のとおりです。

  • 希望する職種や部署
  • 希望する勤務地
  • 希望する給与
  • 転勤の可否
  • 入社可能時期
  • 特殊な勤務形態の希望

簡潔かつ具体的に記述しましょう。無理な要望は避け、現実的な内容を心がけてください。自己PRや志望動機の補足情報を追記することで、具体的な意思を示せます。本人希望欄は、応募者と企業のマッチングを確認するための重要な項目です。適切に記入することで、良い就職の機会を得られる可能性が高まります。

健康状態欄の書き方

健康状態欄は、簡潔かつ正直に記入しましょう。特に問題がない場合は「健康」と記入するだけで十分です。持病や障害がある場合は、正直に記載する必要があります。業務に支障がない程度の軽度な症状については、記載不要です。治療中の病気がある場合は、状況を簡潔に説明しましょう。

通院や服薬が必要な場合も、記載しましょう。アレルギーなど、特別な配慮が必要な事項も忘れずに記入してください。健康状態欄は正直かつ簡潔に記入することが大切です。健康状態を正確に伝えることで、入社後も円滑に働けます。

魅力的な履歴書を作成するポイント

魅力的な履歴書を作成するポイントは、以下のとおりです。

  • 自分の強みや実績を明確にする
  • 応募先の企業や業界に合った内容を意識する
  • 具体的な成果や数字を盛り込む

ポイントを押さえることで、採用担当者の印象に残る履歴書を作成できます。

自分の強みや実績を明確にする

自分の強みや実績を明確にすることは、魅力的な履歴書を作成するうえで重要です。過去の成功事例や達成した目標を記載することで、自分の価値をアピールできます。具体的なスキルや能力、過去の成功事例や達成した目標、受賞歴などを振り返りましょう。

独自の視点や経験を生かした強み、業界や職種に関連する専門知識も重要です。リーダーシップや協調性などのソフトスキル、自己啓発や継続的な学習の姿勢、特殊な資格や経験などもアピールできます。嘘や誇張は避け、事実にもとづいた内容を記載しましょう。

自分の強みや実績を明確に示すことで、面接官の興味を引き、採用の可能性を高められます。

応募先の企業や業界に合った内容を意識する

応募先の企業や業界に合った内容を意識することは、履歴書を作成するうえで重要です。企業が求める人材像に合わせた内容を盛り込むことで、採用担当者の目に留まりやすくなります。応募する職種に必要なスキルや資格を明確に示しましょう。

企業の成長戦略や将来のビジョンに対して、どのように貢献できるかを明示することも効果的です。企業の企業文化や働き方に合致する自己PRを行うことで、魅力的な履歴書を作成できます。業界特有の課題解決に貢献できる経験やアイデアを提示することも、採用担当者の興味を引くポイントです。

応募先の企業や業界に合わせて履歴書を作成しましょう。

具体的な成果や数字を盛り込む

具体的な成果や数字を履歴書に盛り込むことは、採用担当者に実力をアピールする効果的な方法です。実績を数値で表すことで、能力や貢献度を客観的に示せます。売上向上率や目標達成の数値、プロジェクトで削減したコスト、管理していた部下の人数や担当エリアの規模などを明記しましょう。

獲得した新規顧客数や継続率、業務改善による時間短縮率、担当したイベントの参加者数や満足度も有効です。以下のような具体的な数字を使うことで、業績を明確に示せます。

  • 前年比120%の売上達成
  • コスト30%削減
  • 新規顧客50社獲得
  • 社内MVP賞3回受賞
  • 営業成績トップ10%

数字を盛り込む際は正確に記入しましょう。誇張や嘘は避け、事実にもとづいた数値を使用することが大切です。具体的な数字を使うことで、より魅力的な履歴書になります。

履歴書の書き方に関する注意点

履歴書作成の際に注意すべきポイントは、以下のとおりです。

  • 誤字脱字に気を付ける
  • 修正ペンや修正テープは使用しない
  • 空欄を作らない
  • 嘘や誇張を避ける

ポイントを押さえて作成することで、誠実さや仕事への姿勢を伝えられます。

誤字脱字に気を付ける

誤字脱字は、履歴書の印象を大きく左右します。丁寧に書くことで、真剣さや注意力のアピールが可能です。誤字脱字を防ぐためには、以下を行いましょう。

  • 下書きを作成する
  • 辞書や電子辞書で漢字や用語を確認する
  • 書き終わった後、時間を置いて再度確認する
  • 第三者に読んでもらい、客観的な視点でチェックする
  • 読みやすい文字で丁寧に記入する
  • 同音異義語の誤用に注意する
  • 句読点の位置や使用法も確認する

特に注意が必要なのは、固有名詞や数字です。誤りがないか慎重に確認しましょう。文章の前後の流れを意識して、文脈の整合性を確認してください。誤字脱字に注意することで、信頼感のある履歴書を作成できます。

修正ペンや修正テープは使用しない

清潔で誠実な印象を与えるため、修正ペンや修正テープの使用は避けましょう。修正跡が残ると、慎重さや誠実さに欠ける印象を持たれる可能性があります。修正が必要な場合は、新しい用紙を使用しましょう。きれいで読みやすい履歴書は、応募者の丁寧さや真剣さを示します。

修正ペンや修正テープを使わずに、完璧な履歴書を作成しましょう。

空欄を作らない

履歴書に空欄を作らないことが重要です。空欄があると、応募者の情報が不足していると判断され、採用担当者に悪印象を与えます。全ての項目を埋めましょう。該当しない項目がある場合は「なし」や「特になし」と記入してください。項目を見落としていないことをアピールできます。

学歴・職歴欄も時系列で隙間なく記入することが大切です。空白期間がある場合は、「自己啓発期間」や「就職活動期間」などと書きましょう。資格欄も空欄を作りやすい箇所です。取得済みの資格だけでなく、取得予定の資格も含めて記入すると良いです。自己研鑽に励んでいる姿勢をアピールできます。

自己PR欄は、十分な量の情報を記入することが大切です。自分の強みや具体的なエピソードを交えて、充実した内容にしましょう。レイアウトの調整も効果的です。文字の大きさや行間を適切に設定し、空白が目立たないようにしてください。空欄のない履歴書を用意することで、誠実さと熱意を伝えられます。

嘘や誇張を避ける

履歴書を作成する際は、嘘や誇張を避けましょう。正直で誠実な情報を提供することが大切です。事実にもとづいた正確な情報を記載し、経歴や資格を偽らないようにしましょう。実績や成果を過大に表現せず、自己PRでも現実的な範囲内で記述することが大切です。嘘が発覚した場合、内容によっては内定取り消しや解雇されることもあり得ます。曖昧な表現や推測は避け、確実な情報のみを記載しましょう。

不確かな情報は省略するか、確認してから記入することをおすすめします。面接で説明できない内容は書かないことも重要です。他人の業績を自分のものとして記載したり、日付や期間を不正確に記入してはいけません。嘘や誇張は露見するリスクがあります。長期的な視点で考え、正直に書きましょう。

まとめ

履歴書の書き方について、重要なポイントをまとめました。履歴書は就職活動や転職の際に欠かせない書類です。正しく魅力的な履歴書を作成することで、採用担当者に良い印象を与えられます。基本情報欄の正確な記入や、学歴・職歴などの各欄の適切な記入が大切です。

自分の強みや実績を明確にし、応募先の企業に合った内容を意識しましょう。具体的な成果や数字を盛り込むことで、説得力のある履歴書になります。適切な履歴書作成は、就職や転職の成功につながる重要な一歩です。記事で紹介したポイントを参考にして、自分らしく、魅力的な履歴書を作成してください。